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HD-2Dで生まれ変わった『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』を、ほぼ初見の状態でプレイしてみました。
子どもの頃に序盤で挫折した思い出がある作品ですが、今回のリメイクはグラフィックも操作性も大きく進化していて、まるで別物のように遊びやすく感じました。
ドットの懐かしさを残しつつ、現代のRPGとして快適に楽しめる完成度に驚きつつ、アレフガルドを改めて旅した記録と、実際に遊んで感じた魅力・注意点をまとめてレビューします。
1.ドラクエⅠ&Ⅱ(HD-2D)とは?
HD-2D版ドラゴンクエストⅠ&Ⅱは、ファミコンで発売された「ロト三部作」であるⅠとⅡを、HD-2D手法で大胆にリメイクした作品です。
オクトパストラベラーのような“ドット×立体表現”の世界観を採用し、昔ながらの雰囲気を残しつつ現代的に生まれ変わっています。
ゲームシステムも大きく進化しており、マップ表示機能や呪文ショートカットなど、プレイヤーの遊びやすさを優先した作りが特徴です。
ゲーム難易度を選択できるので、難しすぎず、かといって簡単すぎない絶妙なバランスで、初見プレイヤーでもロトの物語を追いやすい構成になっています。
発売日 2025年10月30日(木) 発売 ※Steam版は2025年10月31日(金)
ジャンル RPG
対応機種 Nintendo Switch2、Nintendo Switch、PlayStation®5、Xbox Series X|S、Steam
プレイ人数 1人希望小売価格 7,678円(税込)
公式サイト こちら
2.遊んで感じた魅力(良かったところ)
HD-2D版『ドラクエⅠ&Ⅱ』を実際にプレイしてまず驚いたのは、「昔のRPG」として覚えていた印象が大きく覆るほどの快適さと美しさでした。
初見でも迷わず進める工夫が随所にあり、原作を知らなくても純粋に冒険が楽しいと感じられるバランスに仕上がっています。
ここでは、ほぼ初見の私が特に「これは良かった!」と強く感じたポイントをまとめて紹介していきます。
1.HD-2Dの描写が美しすぎる|初見でも没入できる世界
街並みのライティング、奥行きのあるフィールド、ドットキャラの繊細な表情など、HD-2Dの表現がとにかく美しいです。
各エリアが丁寧に作り込まれていて、新規プレイヤーでも「この世界、もっと歩いてみたい」と自然に感じられます。
フィールドや洞窟の光の反射、焚き火のあたたかさなど、昔のドラクエにはなかった質感がしっかり加わっており、物語への没入感が段違いです。
2.操作が快適すぎる(マップ・ショートカット・巻物)
マップで宝箱や秘密の場所を任意表示できる機能は、探索のストレスをかなり軽減してくれます。
さらに、呪文ショートカットでルーラやインパスがワンボタンで使えるのは、いちいちメニュー画面から選ばなくて済むので感動レベルの快適さです。

巻物によるスキル習得もユニークで、自分のプレイスタイルに合わせて強化していく楽しさがあります。
昔ながらの手触りを残しつつも、現代プレイヤーに合わせて遊びやすさが徹底されています。
3.1と2でプレイ感が大きく変わるのが面白い
Ⅰは孤独で緊張感のある冒険、Ⅱは一気に戦略の幅が広がるパーティRPG。
シリーズを続けて遊ぶからこそ楽しめる「プレイ感の変化」がしっかり残されていて、両方をプレイする価値が高いと感じました。
3.ドラクエ1:一人旅ならではの“手探り攻略”が楽しい
ドラクエ1は旅の仲間がいない一人旅。
最初は心細く感じつつも、進めていくうちに「この不自由さが逆に面白い」と思える独特の魅力に気づきました。
自分で道筋を探し、バトル中ピンチになった時にも「どう立て直すか」など考えながら進む感覚は、“手探り”そのもの。
HD-2Dで遊びやすく進化しつつ、原作らしい骨太さも残っていて、初見でもじっくり楽しめる内容でした。
1.巻物と紋章が攻略の鍵になる
一人旅のドラクエⅠでは、巻物で覚えられる技や呪文が非常に重要です。
仲間のフォローが無い分、「どれだけ巻物を見つけられるか」で攻略の難易度が大きく変わります。
また、紋章もバトル難易度やストーリー進行に直結していて、どれを優先して入手するかが冒険の鍵となります。
そして、特定の条件を満たすと技や呪文が変化するので、それらをどう活かすかを考えるのも楽しいです。
2.クリア時間と難易度(初見13時間)
初見でのクリア時間は約13時間でした。
一人旅のわりにはテンポよく進める印象で、難易度によりますが詰まるポイントはありつつも理不尽さは少なめ。
敵が強い場面では地道なレベル上げが必要になるものの、巻物や装備の活用次第で乗り越えられる絶妙な難易度でした。
子供の頃に序盤で挫折した私でも、今回のリメイク版ではしっかり遊び切れたという点で、難易度調整はかなり良いと感じました。
4.ドラクエ2:パーティ制の進化と広がる世界
ドラクエ1とは一転して、ドラクエ2では仲間が加わることで一気に戦術の幅が広がります。
回復役が増える安心感や、バトル中の役割分担など、ゲーム体験の質が一段上がるのを実感しました。
さらに船の入手で世界が一気に広がり、探索の楽しさも倍増。
仲間と一緒に旅をしている“冒険してる感”がとても強く、進めるほどワクワクが増す作品です。
1.仲間が揃うと一気に遊びやすくなる
最初は一人旅が続きますが、サマルトリアの王子・ムーンブルクの王女と合流していくにつれ、戦闘が一気に安定します。
Ⅰの孤独な旅を終えた後だからこそ、「仲間ってありがたい……」という気持ちが強くなります。
2.船入手後の探索が最高

ルプガナで船を手に入れると、行動範囲が一気に広がり、冒険のワクワクが最高潮に達します。
どこへ行っても新しい出会いやイベントがあり、「ここは何があるんだろう?」と探索したくなる魅力的な世界が待っています。
寄り道したくなる場所が多く、全然ストーリーが進まないことも。
RPGらしい冒険の醍醐味をしっかり味わえました。
3.種・巻物の使い方が戦力を左右する
Ⅱではパーティ制になったことで、ステータスアップの種や巻物の扱いがより戦略的になります。
誰のどのステータスを強化するかによって戦闘の安定度が変わっていくため、「この巻物はムーンブルク王女に使うべき?」「ローレシア王子にちからの種を集めたほうがいい?」など、パーティ運用の面白さがグッと増します。
使いどころを考えるだけで戦略性が深まり、Ⅰよりも“育成の自由度”が高く感じられました。
5.惜しいと感じたポイント・注意点
全体としてとても遊びやすく進化したHD-2D版ですが、初見で進めていると「ここはちょっと大変だったな」と感じるポイントもいくつかありました。
これから遊ぶ方に向けて注意したい点をまとめました。
1.1は難易度が高めで“昔ながら”の手探り
Ⅰは一人旅のため、どうしても戦闘がシビアになる場面があります。
巻物や装備回りが悪いと、街に戻ってレベル上げする必要が出てくるなど、昔ながらのRPGらしい難しさが健在です。
攻略情報を見ずに進めるなら、手探りを楽しめる人向けだと感じました。
2.2は序盤のバランスに注意
Ⅱは仲間が全員揃うまで戦力が不安定で、序盤ということもあり、どうぐを駆使してバトルを乗り切ることがあります。
特にムーンブルク王女を探すまでの時間が長いので、「思ってたより大変だなぁ」と感じる人も多いかもしれません。
パーティが揃うと一気に快適になるので、それまでの序盤を丁寧に進めるのがポイントです。
6.HD版ドラクエ1&2はどんな人におすすめ?
ここまで魅力と注意点を踏まえたうえで、実際にHD-2D版を遊んでみて「どんな人に合う作品なのか?」を整理してみました。
原作を知っている人と完全初見では感じ方も違うと思いますが、現代向けの遊びやすさと、昔ながらの骨太さがどちらも残っている作品なので、向き・不向きが分かれるタイトルです。
購入前の判断材料として活用していただたら嬉しいです。
1.おすすめの人
- ドラクエをほぼ初見で遊びたい人
- オクトラのようなHD-2Dの表現が好きな人
- 昔のRPGの“手探り感”を楽しめる人
- 探索や寄り道が好きな人
2.おすすめしない人
- 迷いやすいゲームが苦手な人
- レベル上げや試行錯誤が嫌いな人
- サクッと一本道で進むRPGを求めている人
7.まとめ|初見でも楽しめる“令和版ロトの冒険”
HD-2D版ドラゴンクエストⅠ&Ⅱは、今のゲームに慣れた人でも遊びやすく、初見でもストーリーに入り込める“令和版ロトの冒険”として完成したリメイクでした。
ⅠとⅡでプレイ感が大きく変わる構造はそのままに、美しい世界と快適な操作性で、昔のドラクエに苦手意識があった私でも最後まで楽しめた点が大きな魅力です。
手探りの楽しさ、仲間のありがたさ、広がる世界――ドラクエの原点が鮮やかに蘇った一本でした。
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