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プロ野球選手が目の下に黒い線を引いているのを見たことがありますか?
私も最初「何をつけているんだろう?」と不思議に思いながら見ていました。
この黒い線は「アイブラック」と呼ばれていて、太陽の光やスタジアムの明かりがまぶしくてボールが見えにくくなるのを防ぐために使われます。他にも目が疲れにくくなる効果もあるそうですよ。
そんなアイブラックについて、成り立ちや効果などをまとめてみました。
アイブラックの歴史について
アイブラックの起源
アイブラックがいつから登場し始めたのか、明確な時期は不明ですが、1942年に撮影されたアメリカンフットボールの選手の写真で確認されています。
当時の選手たちはコルクを燃やし、その灰を頬に塗っていました。
その後、次第に改良され、現在では以下のような種類があります。
- グリースタイプ: 黒いクリーム状のものを目の下に塗ります。
- シールタイプ: 黒いシールを目の下に貼ります。
これらのタイプは、どちらも同じ効果がありますが、選手の好みによって使い分けられています。
日本での普及
日本では、1980年代にプロ野球選手がアイブラックを使い始めました。
特にデーゲームでの使用が多く、太陽の光が強い日には欠かせないアイテムとなっています。
現在では、多くのプロ野球選手がアイブラックを屋内外問わず使用しており、スポーツアクセサリーのひとつとして着用されています。
アイブラックの効果と科学的根拠
「太陽光や照明の反射を抑え、視界をクリアにする」というのが主な効果ですが、本当に目の下に黒い線を引くだけで変わるのでしょうか?
実際にアメリカでは実験が行われており、アイブラックを使用することで太陽光のコントラスト感度が改善されることが確認されています。
研究の具体例
実験方法: 被験者を3つのグループに分け、アイブラックを塗ったグループ、ステッカーを貼ったグループ、ワセリンを塗ったグループで比較しました。
結果: アイブラックを塗ったグループが最もコントラスト感度が高く、まぶしさが軽減されました。
出典:https://jamanetwork.com/journals/jamaophthalmology/fullarticle/415492
アイブラックの使い方
アイブラックにはシールタイプとペンで塗るタイプの2種類あります。それぞれの特徴は次の通りです。
◆シールタイプ
◆ペンで塗るタイプ
どちらのタイプも、選手の好みや使用シーンに応じて選ばれます。
シールタイプは手軽で便利ですが、ペンタイプはデザインの自由度が高いです。
色も黒だけでなく、黄色や赤など様々な色が出ていますが、本来の目的を考えると黒が一番効果が出るのではないかと考えます。(他の色は応援グッズのひとつとして考えればよいかと。)
使い方自体はそんなに難しくありません。
- 顔を清潔にする:まず、顔を洗って清潔にします。
- アイブラックを準備する:シールタイプならシールを剥がし、ペンタイプならキャップを外します。
- 目の下に塗る:目の下の頬骨の部分にアイブラックを塗ります。シールタイプは貼り付けるだけです。
- 均等に塗る:左右の目の下に均等に塗ります。
- 確認する:鏡で確認し、必要なら修正します。
一例ですが、埼玉西武ライオンズの外崎選手の場合がこちらです。
まとめ
目の下に黒い線をつけるだけで、太陽の光やスタジアムの照明を軽減する効果があるなんて驚きですよね。
試合を見ているとアイブラックをつけてプレーをしている選手を見かけますし、高校野球や少年野球でもつける人は増えるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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